10年前と違うこと
思い起こせば10年前。
当時大学生だった私は、大学の専攻には興味が持てず、
人間関係は行き詰まり、さりとてやりたいこともない、
毎日毎日がつまらなく憂鬱で、泣いてばかりの毎日を過ごしていた。
もう何が悲しくてそもそも泣いているのかもわからなくなって、
そのうち徹底的に無気力になって、起きているのもだるい、
そのため大学もほとんど行かず、自室に閉じこもり、
寝たり起きたりの生活をしていた。
高校時代まで、成績優秀で、それが自分の唯一のプライドだった。
人生には勝負がある、私は勝っている、と本気で信じていた。
それが、大学に入ってすぐにガラガラと崩れた。
要は、大した挫折をしていない人間には、ちょっとした苦しい・辛い経験が、今後の人生もう立ち直れないかもしれないくらいの苦しさだったのだ。
最近、その10年前と少し似た人間関係の躓きに出会う。
うん、確かに苦しい。
でも10年前のように泣き暮らし、自分の、他人の死を願うことは全くしない。
意味が無いことがわかったから。
辛い苦しい嫌な経験、そのときは逃げ出したいし、死んで片付くなら
すぐに死んでやると思う程だけど、そこを耐えて、何とか歩みを
とめなければ、いつかその意味がわかって、経験が生きてくることがある。
だからまだまだ苦しむし、それでも前に進んでいく。